私はみたいな子供が派遣された理由は、ただ一つ。

紫織は人間刈りを望んでいるものの、まだなにもしていないから。

紫織の遠い親戚の紫乃は、私の家族も適わなかった。

それに、彼女を見張り、止める役を出来る者がいなかった。

幸い、紫織には、私、舞亜がいる。
本当は、紫織よりも1つ歳下なのだけど、こちらの方が都合がいいから……

「お母様!」

「あ、舞亜。今日はどうだった?」

「まあまあね。」