「よいしょー!」


俺はいつも通り、任務をこなしてた。


「最後はこの部屋かぁ……」


この部屋は、静かすぎて誰もいないと思ってた。


ガタン


「!?………だれっ!誰なの!?」


俺は物音がした方へ歩み寄った。


「あ……い、いやっ!やめてっ!」

「あ……」


そこには、ずっと会いたくて会いたくて仕方の無かった子がいた。


「…………あ……もしかして………………………たける…くん?」

「あ………う、うん………!そうだよ!俺だよ!どうしてここに?逃げないと………!殺されちゃうよ………!!!」


俺はその子を逃がしたかった。

逃がすのが無理でも、せめて生かせたかった。



でも…………そんなのは無理だった。