「お恥ずかしい……」


ユリの部屋は、床にいろんなものが落ちていた。


「こっちこそごめんねー?俺が気をつけてれば…」

「いやいや、平気だよっ!」


相棒のバットは何個か落ちてたし。。。


「もう危ないから、外に行こっかー?」

「そうだね…」


ユリの部屋は、立ち入り禁止…………っと。

そう記憶に残った。


「外はねー!中庭の一部を所有してるんだー!」

「そーなの?」

「うんっ!そこで花を育ててるんだよー!」

「ボスって花が好きなんだね」

「だねー!花には1輪の花だけで色んな花言葉を持ってるから面白いって言ってたー!」

「そうなんだ?」

「そーだよー!例えば、俺のユリって花の名前の由来は黄色いユリの花言葉から来てるんだってー!」

「黄色いユリの花言葉?」

「うんっ!知りたいー?」

「知りたい………かも」


花言葉を聞けば、皆がなんでこの世界に入ったのか分かるかもしれない。


「黄色いユリの花言葉は、“偽り、陽気”って意味なんだってー!」


そう言ったユリの顔は、まさに黄色いユリの花言葉みたいに、ピッタリと重なっていた。