屋上へ行く途中、私はみんなに連絡をした。

みんな……早く来て…………!!!!

















































バンッ………!!!!


私は勢いに任せて屋上へと出た。


「あかりちゃん!!!!!」


案の定、そこにはあかりちゃんがいた。


「……………」


静かに振り向くあかりちゃん。


「あなただったのね………。何をしようとしてるの!?」

「めぐみちゃん………?どうしたの?」

「………っ!あかりちゃん!!本当のこと言ってよ!」

「なんのこと……?あ、あぁ……ごめんね?ここ、立入禁止だった……」

「そういう事じゃない!!!!」

「…………?」

「マフィアなんでしょ!?!?!?なんで騙してたの!?なんの用があって!ここに来たの!?」


その言葉を聞くと、笑顔を浮かべてたあかりちゃんの顔は一変した。


「いつから気づいてたの……?私がマフィアだって」


のほほんとした口調から、いきなりキリキリとした口調になったあかりちゃん。


「いつって………。ついさっきだけど…」

「あら、あんがい遅いのね?ならもうちょっとのんびり出来たのに……」

「何言ってるの………?」

「あーあ………私は気づいてたわよ?スノー?」

「なっ……!!!」

「騙すのが下手くそね??潜入調査、向いてないんじゃない????」

「なにが目的なの!?」

「なにが目的……?そーね……強いて言うなら、権力欲しさ?」

「…???」

「あなたもうんざりした事ない?ボスの命令に従ってばかり……何を言ってもボスが正しい。ボス優先。だから、私のファミリーへの見せつけよ」

「……そんなの……そんなのにこんな大規模で……!!!」

「そんなの……???そんなのなんかじゃない!!!!!!」

「………」

「貴方には分からないのよ!!!!ファミリーみんな同い年だものね???さぞ仲がよろしい事で!!!!!私は歳が1番下だからってあとから入って来た人たちにも見下されるのよ!?馬鹿にされて、笑われて、しまいにはマフィアは向いてない!?ふざけないでよ!!!!!!」

「お、落ち着いて……!!!」


急に暴れだしたあかりちゃん。


「近づかないで!!!!!」


いきなり物を投げてきたあかりちゃん。

もの凄いスピードで飛んでくる。















































ガンッ


「……っぶないなぁ…」


パイプで物をはねのけたのは、フキだった。


「スノー!!!!!!大丈夫!?!?!?」

「ユリ……うん。大丈夫」

「間に合ったな……✨」

「そんな事言ってる場合じゃないでしょ…………あっちは暴れてるんだよ………」

「スノー!下がってて!後は僕たちが!」


「やめろ」


その一言でみんなが動きを止めた。


「「「「「ボス!!!!!」」」」」


「これはスノーが片付けるべきだ」

「わたし……!?」

「でも……!この子はスノーと仲が良かったんじゃ………」

「仲いい子を殺るなんて、鬼畜だよ!!!」

「俺と同じ思いはさせたくない!!!!!!」

「それでもスノーがやるべきだ」

「そんな……ボス…いくらなんでも……」

「フキ、黙ってろ」

「っ………」

「いいか?これは、ボス命令だ」


ボスが、冷酷な笑みを浮かべて私を見てくる。

ほかのメンバーは心配そうな顔でこちらを見る。


「……………………………Yes……ボス」