そんなこんなで、いろいろと情報が集まってきている私たち。


ある日、確信のある情報がベリーの耳に入ったらしい。


「ねぇ!みんな聞いてよ!裏社会の人かもしれない有力な情報を手に入れたんだ!」

「お、どんなの〜?」


さすがに時が経ち過ぎて、いつ動き出すか分からない不安に焦っている私たち。

早く止めないと……


「最近、怪しい行動をする子がいるんだ。その子は放課後になるといつも校舎をウロウロするんだって」

「う〜ん……俺、放課後はサッカーしてるからな〜」

「俺も。走ってるから校舎にはあまり足を踏み入れないし……」

「野球!野球楽しいよ!!!!」

「そこの運動部は見てないって事か……フキとアジサ、それとスノーは何か怪しい行動してる子見てない?」

「あ、そういえば…………俺が帰ろうとして廊下を歩いてたらD組の教室の窓からサッカー部をみてメモを取ってる子がいたよ…………あと、俺が机を改造してる時に影から見てた事もあったな……」

「なんでお前机なんか改造してんの!?馬鹿じゃないの!?」

「ヒヒッ」

「はぁ…………あ、僕は保健委員の子たちと話してる時にジロジロこっち見てる子はいたかな?」


そんな事を話し出すみんな。

D組………女………心当たりは……無くはない。


「私………裏社会の子……分かるかも………」

「ほんと!?スノー!?」

「もしかしたら、明日の放課後に動き出すかもしれないから、心当たりがあるなら迷わず話したほうがいいかもな〜」

「ベリー…ボス…。うん。私、明日話してみるよ」

「…………まぁ、辛いかもしんねーけど、手は打たなきゃいけないからな。殺る時は無になるんだぞ」

「俺はねー!!!目を瞑ったよ!!!現実逃避した!!!!!」

「ユリは経験あるもんな。辛かったな……✨」


こんな日が来るなんて…………。

思わなかった。