「あ、ゆりね先生」

「あら?私の名前知ってるの?」

「あ…友人から聞きました」

「そう♪」


この人が噂の……


「貴方たち2年生の学年主任です♪あまり問題起こさないでちょうだいね?」

「あ、あの!やっぱり、大変なんですか?」

「ん?なにが?」

「その……不良たちを丸く収めるのって」

「あら?そんな事も知っていたの?」

「まぁ……」

「丸く収めるっていうか、少しお話をしただけよ?怒っても同じ事をするだけだしね♪」

「怒らなくても同じことをするんじゃ……?」

「なかなか鋭い感を持ってるのね。確かにそうね。私を怒らせたくなかったら、1回でやめる事ね。それじゃ、はやく帰った帰った〜」

「うい〜す。さいならせんせぇ〜」

「明日、また会おう…✨」

「さようなら」

「……」

「せんせー!ばいばーい!!!」

「さよなら♪先生っ♪」

「さよなら」


みんな思い思いの言葉を言いながら去っていく。

私は一言言って、皆を追いかけた。