この物語は、美島風花という女子の中学校3年間の物語である。

新しい朝がやって来た。
そう、今日は中学校の入学式。初対面の人も、小学校からの友達もたくさんいる。
｢校長、話めっちゃ長くね。｣
と親友の八重子と話していた私は、同じ事を思っていそうな顔見知りの男子と目が合ってしまった。それは小学校で異常な怖さを見せつけていた祐介だった。危険を察知したので、すぐ友達の方に顔を向けた。何で顔が会ったのかは全く分からない。でもそれよりも今、一番気になるのは同じクラスにイケメンがいるかどうかだった。何故なら中学生なんかは青春したくなる年頃だからだ。そして、長かった入学式も終わり、私が1年間過ごすクラスである１年A組に向かった。
｢あーあ。風花と席離れちゃったね。｣
と八重子が悲しそうに言った。
｢そうだね。でもワンチャン隣の男子イケメンかもしれないじゃん。｣
｢そんなのないない、漫画じゃないんだから。｣
｢だよねー。これでイケメンだったら運命だわー。｣
｢まあね。そんなの夢物語だけど・・・｣
私と八重子が前でワイワイと有り得ないイケメンの話をしていたら、1人の男子に釘を刺された。
｢邪魔。｣
｢えっ、あっ、すみません。｣
私は、急に言われた事に驚きとりあえず謝った。しかし顔を見たら入学式で目が合った祐介だった。しかも隣という最悪のくじを引いてしまった。私は思った。(中学校早々私終わったわ。あんな怖いやつと隣なんて絶対やっていけないわ。早く席替え来て欲しいよー。)
一方、怖いと思われた祐介は後から失敗したと気づいた。祐介は心の中で(美島との中学校での第一印象ミスったー。怖いキャラ無くそうとしてたのに。)ととても反省していた。