俺の幼馴染みは、一言で言うとモテる。


それは、小さい頃からそぅだった。


ちょっと目を離すと男子からの告白の嵐。


だから、ずっと兄貴とあいつを守ってきた。


でも、高校に入ってからは、あいつへの告白は許している。


ん〜理由は…俺もモテるから(笑)


俺に告白してくる人いんのに、美明莉にはダメ!なんて言ったら、告白しようと勇気を出した人に申し訳ないからなあ…


でも、その告白によって、あいつは傷つくことが多々ある。


だからかなぁ〜?前よりあいつをよく見るようになったのは…


美明莉の変化は、すぐわかるようになった。


あ、これ意外と俺の自慢かも…(笑)



美明莉から、告白のことを全部聞いた。

腕を掴まれたこと、言い寄られたこと、斎藤?とかいうやつが助けてくれたこと、告白からの言い寄られは、慣れてるって言ってしまったこと…


美明莉は小学生の時に何人もの男子から告白されたことを女友達に言ったら、『モテ自慢すんな!』『迷惑!』などと、ひどいことを言われたらしい。

それからというもの、なにがあっても、誰にも言わず、1人で抱える癖がついていった…

でも、俺にはわかるし、美明莉も俺には言ってくれる…

俺らの仲は、ただの幼馴染みではなく、大親友?とも言えると思う…たぶん…(笑)


「ねぇ理久、なんでみんな私のこと全然知らないのに告白してくるんだろぅ?…」

美明莉はコンクリートの上に横になり、大きなため息をつきながら言ってきた。

「変な悩みだなぁ〜(笑)」

俺は笑ったけど、美明莉は真面目だ。

でも、どうすることも出来ない。

俺は美明莉に、恋愛感情はないから…

「あぁ〜!気持ちがブルーだなぁ~…」

「ん〜美明莉はさぁ、完璧少女だから…」

だからみんな寄ってくる。

美明莉は気づいてないのか?

「完璧?」



このっ

「ど天然美少女め!」

俺も美明莉の隣に横になって、手を頭の後ろで組んだ。

「ど天然?なになに?それ…」

美明莉は体を少し起こし、俺の顔を除き込んできた。

両手で俺の胸あたりに乗っている。

あぁ、眩しい〜…

「理久っ!いつも私の愚痴とかいろいろ聞いてくれて、ありがとぉ!!大好きだよぉ!! へへっ(笑)」

っ!!

眩しいのは、太陽なのか…彼女なのか…

「お、おぅ!あ、当たり前だろっ!…」

「フフッ!理久ぅ〜〜!!!」

!!

彼女は俺に抱きついてきた…

俺たちは、別にカレカノじゃない…

でも…実はそこら辺のカレカノより、仲良しなのかもな…

はたから見たら、単なるバカップルだ…

こんな体制…普通にヤバイだろ(汗)


今日は、やけに眩しい日。

あと…別に夏じゃないのに、なぜか身体があつかった…