ごめんね。
愛していると言葉にしても、意味なんてないけれど。
それでも言葉にして、どうしても伝えたい時があるよ。
君にも、そんな時があって欲しいと願う。
そんな僕を、馬鹿だと笑うかい?
自惚れの強い奴だと、笑うかい?
君は何にも言わないから、僕は言葉をとめられずにいるんだ。
助けて。
いつか僕を、悲しみに追いやるつもりなら、どうか、今すぐにして。
黒くなってしまってからでは遅いんだ。
君のために黒くなるのだと思うから。
もう、今の僕には戻れなくなってしまうのだから。
早く。
早く、教えて。
僕を愛しているの?
君の黒は、それでも、ちっとも汚れてなんかないことを、僕は知っている。
君の黒は、きれいに美しく輝いている。
君は知らないんだ。
僕も、そうなりたいと願うんだよ。
何もかも、君のためだと押しつける僕を、どうか、嫌いにならないで。
僕のためだと言って、どうか、君を押しつけて。
君を受けとめるための腕が、手持ちぶさたで困ってるんだ。
そのために、こんなに黒く変わってきてしまった僕の色を、ねぇ、許してくれるのは君しかいないんだよ?
君が許してくれるのでなければ、僕はただ、汚れてく一方だよ?
君にしか、わかるわけがないから。
君にしか、伝わらないから。
それが、どんな形でもいいから。
今の、この、変わりゆく僕に、くれないか?
愛を。