「ちょっとこい。」
そう言われてそのまま大聖について行った
ガチャ。「入んねーの?」
大聖の部屋…久しぶりに来たかも。
「変わんないね。この部屋」
「変えたくねーからな」
ス…。「この傷よく覚えてるよ。」
だってこの傷は…
「あぁ。昔お前と結婚を約束した時の傷か…」
「うん。でもまぁ今はこんな約束守らなくていいけどね。」
「……だな」
そんな適当な会話をしているとパサッ!
「これでいいか?」
そう言われて投げられたものは上着…
「寒いって言ってたじゃん。来とけば」
「でも…悪いよ」
「いいから。」
「ありがと。でもそんなのいちいち探さなくても適当なのでよかったのに」
「だって最近俺が着てるのでけーし。もう一つ小さいサイズのやつあるからそれのがいいと思って」大聖はそういいながらあたしを見た
「それでもでけーな!その服やるよ。」
えっ!?「なんで!?」
「別に…もう最近着てねーし。お前がそんなダボっと来てんのもまた見たいし」
意味わかんない…
「よくわかんないけどありがとう。」
「ご飯冷めるから行くぞ。」
なんかすごい大聖優しいんだけど!
「いただきまーす」
グッ!ちょっとなに?近づいてくる!
「裾。裾出して」
裾?「はい…。」
「裾長いからねカレー付くぞ。折ってやるよ」
そっか。「ありがと」
ご飯も終わり…
「ごちそうさまでしたー。」
「柚勉強するか?」
「大聖先お風呂はいってきなよ。あたし洗い物しとくから…」
少しくらい役に立たなきゃ!
「そっか!サンキューじゃ風呂行ってくるわ
覗くなよ〜」
「バカ!覗くわけないでしょ!」
はー洗い物しよ。バシャバシャキュ。完了
疲れたーいつも洗い物なんてしないからしんどいなーお母さんはすごいよ。
ガチャ。「上がったぞー。勉強するか。」
なんかいつもと違うくしゃくしゃ猫毛の大聖
なんかドキドキしちゃう。
「うん。」
グイッ!えー?
「俺の部屋。お前寝そうだから」
またバカにした…
でもあたし大聖が好き