5月30日あたしは朝から容態がおかしくなった。
自分で息をすることもできなくなった。
あたしの心拍数は変わる一方だ。
ピッピッこの一定の音が部屋に響いた
ガラッ!いきなり扉が開いた
外の光が見えた…明るくてみんなと笑ってた時みたいだった。「柚月!わかるか?俺だ大聖だぞ。しっかりしろよ!結婚するって約束しただろ!戻れよ!みんな待ってんぞ…。」
大聖の声が涙声になった。
大聖の目から落ちた涙があたしの手に落ちた
その時あたしは思った…
「た…い…せい…あ…た…し生…き…たい。」
あたしはかすかにしか聞こえないような声で大聖の手を握って話した。
「生きてみせろよ。待ってるから」
大聖の強い言葉が耳に入った。
でもあたしの意識だけが途切れた…
みんなの声が耳に入らない。
それからあたしは眠り続けた