迷路の恋

「柚月。ちょっと来なさい。
柚月どうして隆一さんと話さないの！？
隆一さんは柚木のことを知りたいって言ってるのよ！もう少し優しい子に戻ったらどうなの！
どうしてそんな冷たい子になったの！？
なんか答えなさいよ！柚月！！！！」
お母さんは今までにない表情と声で怒鳴った
それが聞こえたのか大聖はあたしの家に来た
「どうした！？」でもそんなの無視
「何が戻ればよ！お前のせいであたしの感情は無くなったんだよ！あたしはお父さん以外のお父さんはいらなかった！なのにお母さんはあっけなく再婚してあたしの気持ちなんて知りもしないで！あたしはお母さんが大っ嫌いよ！
お母さんはあたしの前から大切なものを消して行ったあたしには感情とか優しさそんなものしか取り柄がなかったのにそれを消したの！
本当は…お母さんと二人でよかった！
再婚なんてして欲しくなかった！」
あたしは怒鳴って逃げようとしたら
パシッ！「逃げんのかよ。ちゃんと向き合えよ
あとで話し聞いてやるから」大聖はあたしにお母さんと向き合うように言った
「柚月…ごめんなさい。お母さん柚木の感情忘れてた。隆一さんとは柚木のペースでいいから話したり家族らしくなってほしい。本当にごめんなさい…柚木の大切なものを奪って」
お母さんは泣きながらあたしに抱きついてそう言った。あたしはつられて涙が出た…
違う。お母さんがあたしの方を見てくれたから涙が出たんだ。