「ねぇ大聖離れて歩いてくれない?」
あたしは周りからの視線が痛くて…疲れるの!
「は?なんで別にいいじゃん」
大聖はあたしの鞄をあたしの肩からとってそう言う…でもね大聖あんたはバカなのか!
「もー大聖ってばわかってないなー
大聖や小嶋くんが近くにいると女子はみんなあたしを見てねすごーい睨んだりしてくるの
大聖はすごくモテるんだよ!?」
大聖はつまらなさそうにあたしの話を聞いている。「そんなのどうでもいい。」
どうでもよくないから言ってんでしょうが!
「もういい!鞄だって持ってくれなくていいから!あたしもう行くね!」
あたしはそのまま走って美琴の所へいこうとしたら…「待てよ!お前鞄重いだろ持っててやるよ。クラス一緒なんだし。ほら貸せ。」
大聖は俺様なとこあるけどいつもこうやって優しくしてくれる。昔だってそうだ…昔あたしが祭りに行って迷子になった時…
「おかあさーんどこー!みんな〜」
あたしは小6の時祭りで迷子になった
みんなはどっかいっちゃってあたしは一人だった。その時「きみー可愛いねーおにいさんたちとどっかいこっかー」そしてグイッ!手を引っ張られてあたしは驚きのあまりどうしていいかわからなかった。でも…「離せ。」「あ?」
「離せっつてんだよ!」大…聖…?暗くてよく見えない「なんだよお前。ほっていこうぜ」
そう言った人たちはあたしを引っ張って歩き始めたそしたらバンッ!一番後ろで歩いてた人が倒れた。大聖だ…大聖は強い
小4から空手を連覇していた。大聖はこの時から160㎝あってみんなより大きて余計つよかった
「おいお前なんだよ!何もんだよ!」
誘拐した人たちは少しビビって大聖に聞いていた。「ただの小学生…」そう言ってあたしの両腕を掴んでいた人たちを殴ったり蹴ったりして倒してその隙にあたしを連れて逃げた。
そんな思い出がある。でも大聖は空手をやめた