「さあ、わざわざここまで来てあげたんだから、あんたの用件もはっきりきっぱり簡潔に言ってもらおうじゃないの」
「はっきりきっぱり簡潔に言えば、あんたが邪魔だから死んでもらいたいの」
悪意の感じられない無邪気な口調がかえって薄気味悪く感じた。
「まあ、わたしにとってはあんたなんかどうでもいいんだけど、頼まれちゃったからね」
「……頼まれた?誰に」
「そうねえ、名前は確か……」
イザナミって言っていたわね。と、メリーさんはくすくすと笑う。
あたしはそれを聞いて、かつてない衝撃に全身を貫かれて一瞬頭が真っ白になった。
何故?
あたしは、「イザナミノミコトを見付けるように」なんて言われたくらいだから、てっきり不慮の事故か何かで行方不明になったんじゃないか、なんて思っていた。
実際は、そうじゃないのか。
イザナミはわざと行方をくらませていて、戻る気なんか更々ないのかもしれない。
それでも、こんな面倒な手順を踏んででも追っ手を消さなければならない理由がわからない。よっぽどのことがなければこんなことはしないだろう。
イザナミは何を考えているんだ?
「はっきりきっぱり簡潔に言えば、あんたが邪魔だから死んでもらいたいの」
悪意の感じられない無邪気な口調がかえって薄気味悪く感じた。
「まあ、わたしにとってはあんたなんかどうでもいいんだけど、頼まれちゃったからね」
「……頼まれた?誰に」
「そうねえ、名前は確か……」
イザナミって言っていたわね。と、メリーさんはくすくすと笑う。
あたしはそれを聞いて、かつてない衝撃に全身を貫かれて一瞬頭が真っ白になった。
何故?
あたしは、「イザナミノミコトを見付けるように」なんて言われたくらいだから、てっきり不慮の事故か何かで行方不明になったんじゃないか、なんて思っていた。
実際は、そうじゃないのか。
イザナミはわざと行方をくらませていて、戻る気なんか更々ないのかもしれない。
それでも、こんな面倒な手順を踏んででも追っ手を消さなければならない理由がわからない。よっぽどのことがなければこんなことはしないだろう。
イザナミは何を考えているんだ?