懐中電灯で道を照らしながら、廊下を歩く。
右側にある窓からは月明りが薄ぼんやりと差し込んで来ているけど、やはり圧倒的に暗かった。
「彼女は都市伝説の代表格ですが、元を辿れば人間なんですよ」
幽霊は相変わらず顔色一つ変えずにあたしに付いて来ている。
あたしがメリーさんのことを聞いた答えがこれだ。
まあ彼女が亡霊なら、人間だったというのも頷ける。
「この世にとどまるだけならどんな幽霊にもできますが、力を持つとなると、なかなかうまくはいきません。だから、彼女は人形と契約をした」
「ねえ、その『契約』って何なの?」
会話に入れない修ちゃんはかなり困った様子だけど、これだけは訊いておくべきだろうし、敢えて見なかったことにした。
うーん、と幽霊は首をひねってうなってから、口を開いた。
「九十九神の霊力を共有させてもらうこと、でしょうか。平たく言うと」
「ツクモガミ?って、百年経ったら妖怪になる奴でしょ?」
「百年とは限りませんが、そうです。強い自我を持った物が九十九神となることもまれにありますけど。メリーさんの場合はこっちですね。捨てられた人形の強い恨みが霊力を引き起こしたようですから」
右側にある窓からは月明りが薄ぼんやりと差し込んで来ているけど、やはり圧倒的に暗かった。
「彼女は都市伝説の代表格ですが、元を辿れば人間なんですよ」
幽霊は相変わらず顔色一つ変えずにあたしに付いて来ている。
あたしがメリーさんのことを聞いた答えがこれだ。
まあ彼女が亡霊なら、人間だったというのも頷ける。
「この世にとどまるだけならどんな幽霊にもできますが、力を持つとなると、なかなかうまくはいきません。だから、彼女は人形と契約をした」
「ねえ、その『契約』って何なの?」
会話に入れない修ちゃんはかなり困った様子だけど、これだけは訊いておくべきだろうし、敢えて見なかったことにした。
うーん、と幽霊は首をひねってうなってから、口を開いた。
「九十九神の霊力を共有させてもらうこと、でしょうか。平たく言うと」
「ツクモガミ?って、百年経ったら妖怪になる奴でしょ?」
「百年とは限りませんが、そうです。強い自我を持った物が九十九神となることもまれにありますけど。メリーさんの場合はこっちですね。捨てられた人形の強い恨みが霊力を引き起こしたようですから」
