死神女子高生!

「ん?鍵開いてるな…やっぱり、まだいるのか」

硝子が付いた扉を開きながら、修ちゃんが言う。
いつも思うけど、どうして先生は立派な正面玄関で、あたしたち生徒はしょぼい昇降口を使わなきゃいけないんだろう。なんか納得できない。
取り敢えず中を覗いてみると、すごく暗かった。何も見えないし、これは石坂先生やメリーさんを探すにも苦労しそうだ。

「懐中電灯とかないの、修ちゃん」
「そこの事務室に確かあるはずだ」
「えー、暗くて辿り着けないよ」
「携帯にライト機能付いてんだろ」
「あたしの携帯壊れちゃったもん」
「じゃあ、手探りで電灯のスイッチしかねーな」

そんな会話をしながら校舎に入った。
途端、ぞくりと背筋に冷たいものが走る。
なに、これ。嫌な感じがして胸がドキドキしてきた。
ざわ、と総毛立つ感覚がした時、甘い声があたしの鼓膜をたたいた。

「あーあ。朝香ったら、関係ないのを二人も連れて来ちゃったのね」
「だ、だれっ?」

場にそぐわないくらいの、可愛らしい女の子の声だ。
あたしが勇気を奮って声を掛けると、真っ白の服に身を包んだ女の子が、光の像を結ぶように、ぼんやりと目の前に現れた。