「修ちゃんも良くそんだけやられて付き合いきれるよね~…」
「やっだ~人聞きの悪い!」
やっだ~じゃないよ、やっだ~じゃ。
照れ隠し、にしては少し大きすぎるんじゃないか、というミコトの鞄が、あたしに向かってけっこうな速度で飛んで来た。
よけようかと思ったけど、後々文句を言われそうだから手提げを足元に放ってバシッと掴む。
ちょっと手が痺れた。
「危ないでしょ~!?やめてよいきなり投げるの!」
大方修ちゃんにもこうして不意打ちで食らわせて来たんだろう、と思わせる行動だった。
でもミコトは「あ」と一言漏らしてあたしとは少しずれた場所に視線を注いでいる。
どうしたの、と言いかけてハッと気付いた。
封筒が手提げからこぼれてまた外に出ていたのだ。
あたしは素早く腰をかがめてそれに手を伸ばす。が、それよりも更に早くミコトの手が電光石火でひらめいた。
「取~った」
ミコトは封筒をひらひらさせてにやりと嫌な笑みを浮かべた。
「これ何?ラブレター?」
「やっだ~人聞きの悪い!」
やっだ~じゃないよ、やっだ~じゃ。
照れ隠し、にしては少し大きすぎるんじゃないか、というミコトの鞄が、あたしに向かってけっこうな速度で飛んで来た。
よけようかと思ったけど、後々文句を言われそうだから手提げを足元に放ってバシッと掴む。
ちょっと手が痺れた。
「危ないでしょ~!?やめてよいきなり投げるの!」
大方修ちゃんにもこうして不意打ちで食らわせて来たんだろう、と思わせる行動だった。
でもミコトは「あ」と一言漏らしてあたしとは少しずれた場所に視線を注いでいる。
どうしたの、と言いかけてハッと気付いた。
封筒が手提げからこぼれてまた外に出ていたのだ。
あたしは素早く腰をかがめてそれに手を伸ばす。が、それよりも更に早くミコトの手が電光石火でひらめいた。
「取~った」
ミコトは封筒をひらひらさせてにやりと嫌な笑みを浮かべた。
「これ何?ラブレター?」
