フリーズ中のダーリンはそれはもう隙だらけで、今ならわたしでも一発お見舞いできそうなくらいだった。


もう!本気でしちゃうからね!


今がチャンスと言わんばかりに、わたしは深瀬くんに近づき、頬に唇を寄せた。


「──」


──神様。


今日、生まれて初めて、キスをしました。


彼の傷だらけの頬に。


ちょっと緊張したけど、ずっと憧れていたキス。


恥ずかしくてこそばゆくて、でも思っていたよりもその頬は唇で触れても違和感はなくて、初めての感触にわたしは少しの感動と人肌を知り…


「…ダーリン?」


乙女チックに神様に報告していたら、顔を真っ赤にさせたダーリンがわたしを見ていた。


──な、なんですかその反応。


また怒らせちゃった?すっごく真っ赤な顔…。


「オ、オマ、イ、イマ、ナ、」

「…え?」