こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

「北栄の中での晋の人気はダントツだったよな~!あの日どうやって奴らの前で啖呵切ったか、すげー見たかった!」

「俺らも澤田よりは晋派だったからな。ま、大して絡んだことねーけど」

「しっかし、まさか晋と深瀬が繋がってるとはな」


三人共驚いた顔をしているから深瀬くんと晋の関係を知らなかったんだなぁ。


「でもこうなっちまったらどうすんだよ。まさか戻るつもりもねーだろうし、派閥でも作んのか?」

「晋派と澤田派ってか?いまだに澤田より晋の方が支持あるんじゃね?」

「は?んなもん作るわけねーだろ。あんなクソ高、二度と行かねーよ」

「「「はあ?」」」


声を揃えて晋に目を向ける三人。

表情まで似ているから、空気が読めないわたしは一人吹き出しそうになった。


「澤田の監視役の為にいたんだ。あとは北栄に用なんかねーし、やっと面倒な役から解放されて清々するわ」


晋は本当に清々しい顔をして鼻で笑っていた。


まぁ好きじゃなきゃあの学校、辛いっていうかしんどそうだよね。


「んで辞めてどうすんだよ。働くのか?」

「今時中卒はねぇだろ。高校くれーは卒業しとかねぇとな」

「北栄からどこのガッコに行くんだよ。定時制か?」

「深瀬のとこに行くんだよ」


…え?


「「「マジかよ!!」」」