こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

……え?


落ち着いた低い声に振り向くと、ドアの前に見覚えのあるインテリ青年が。


「晋…!」


晋もまた、怪我の処置を施された痛々しい姿だ。


あんな目に遭ったんだもの。こうなって当然だわ。


「なんだ、晋かよ」

「なんだじゃねーよ。うるせぇったらありゃしねぇ」


そう言いつつも室内にあるソファーにドカッと座り込む晋。


「たかが一個上で何がクソガキだバーカ!」

「んな問題じゃねーんだよ。だからクソガキなんだよ、てめーらは」
 
「なんだと?!」

「てててていうか、皆仲良しな感じなの?」


そりゃ仲悪くはないだろうけど、病室に来るほどの仲なの? 

普通に来てビックリなんですが。


「どこが仲良しだよ」

「こんなんと仲良しこよしなんかしてられっか」

「そりゃこっちの台詞だ。ただの腐れ縁だ、こんな奴」


憎まれ口を叩きながらも心から言っているわけじゃないと伝わる深瀬くんと晋のやり取り。

なぜか微笑ましく思えてしまう。やっぱり仲良しなんだなぁ。