こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

「あの深瀬が女の為に耐えるとはな」

「……」


──わたしのせいで。


わたしのせいで、深瀬くんが─…。


涙で歪む視界に映る深瀬くん。次第にふらつくことが増え、限界が近いのではと感じてしまう。


このままじゃ…


「ゲホッ──」


「──!!」


──深瀬くんが血を吐き大きくふらついた。


胸がドクンと波打つ。


「おら、しっかり立てやボケが!」

「あと何人いると思ってやがる!まだまだだコラァ!」

「ヒャーッハッハ!あの鬼の深瀬がいいザマだな!」

「どんだけ弱ぇんだよカス!」


それでも容赦なく殴りかかる不良達。


──もう、やめて。


「──っ!!」


無我夢中で両手足を動かした。

外れるわけがないとわかっていても、いてもたってもいられない。

手足がちぎれてしまってもいい。どんなに傷ついても、痛みなんて感じない。


なんでもいいから深瀬くんのそばに行きたい。


深瀬くんを守りたい。