こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

慌ててヘルメットを装着し後ろに乗り込む。

ダーリンにぎゅっとしがみつくと、バイクは荒々しく動き出した。

朝よりかなり乱暴な運転。それをいいことにわたしは必要以上にくっついた。


まぁリアルに危なかったからですがね!


でもなんでだろう。

この大きな背中に抱きついていると、どこか安心できる。


ついさっきまでは怖くて仕方なかったのに、今は安堵感満載。ダーリンの背中からマイナスイオンでも出てるのかな。


というかダーリン、強すぎじゃないですか?場慣れしてるのはわかるけど、何人相手でも関係ないんですかね。


殴られても蹴られてもあまり動じないし、相手が不憫に思えるほど力の差は歴然。

ケンカ界の神になれるんじゃ…


「だからてめぇはいつまでしがみついてんだよ!」

「え?」


後ろを振り向き叫ぶダーリン。


ありゃっ、もう着いたの?!早すぎでしょ!


「早く帰れ!」

「やだー!もっとダーリンとドライブしたいー!」

「ドライブって車じゃねぇ!」

「あっ!そうだ!ダーリン、顔に怪我してたよね!わたしそこの公園で手当てしてあげる!今救急箱持ってくるから、ちょっと待ってて!」


ヘルメットを外しバイクから降りる。

ダーリンの頬、腫れてるところもあったし冷やさないと!