こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

「「「金沢ぁ!!!」」」


─ちっ。仕方ねぇ、行くか…!


「やめて…っ!」

「やっと見つかった」

「え…」


──…なんだよ。


「赤城くん…!」


ケンカが始まったと同時に、赤城、そして少し遅れて緑川が加勢に入った。


ギリギリすぎだろ。何してやがったんだよ。


「良二!樹!おめーらもかよ!!」

「金沢!何やってんだよいきなり消えやがって!」

「咲良が心配で探してたらマジで襲われてたんだよ!こいつら許さねぇ!」

「ぶっ!おめー本気で惚れてんのかよ!」

「んなの知らねーけどムカついてしょうがねぇんだよ!」

「おい!聞いてんのかこの野郎!!」


殴り合いをそのまま少し鑑賞し、流れ的に俺は加勢しなくても大丈夫だと感じ振り返る。


三人揃えばなんとかなるだろ。なんだかんだ言ってあいつら、まともにケンカできるしな。


そう思い、俺はその場を離れ、バイクを取りにいき帰路についた。