こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

『それがなにか?』?


つけてきたくせにどんだけ態度でけぇんだよ。


「逆ギレかよ。そういう問題じゃねぇし。マジでめんどくせぇな」

「そんなことよりわたしも座りたい。もっとそっちいってよ」

「ふざけんな。早く出てけよ」

「なんで。ここはダーリンのお家ですか?」

「…」


ムカ。


と口にしそうなくらい、この女、くそムカつく。


他の場所でサボろうと、体を起こし立ち上がる。


「待って待って!怒らないで!行かないで!ダーリンと一緒にいたいの!」


真正面から俺の両腕を抑え、行く手を阻もうとする逢川。


わざと怒らせたんだろうが、このやろう。


「触んな。お前がここにいるなら俺が出ていく。じゃなきゃお前が出てけ」

「そんなこと言わないで!お話しようよ!昨日聞いちゃったんだ!赤城くんと緑川くんと金沢くんから!」


──はあ?


「…なんでお前があいつらを知ってんだよ」

「え?昨日わざわざ自己紹介してくれたの」


自己紹介?

あの三人が?