こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

「なに面白そうなことしてんだよ」


…え。


「あ゛?!…って深瀬かよ!」



カツアゲ真っ最中のなか、割って入ったのは意地悪そうに笑う深瀬くんだった。


このガラの悪い人たちと知り合いなの?深瀬くんより悪そうに見えるわ。


人は見かけによらないと言いますが、髪色からしてど派手。

緑、黄色、赤。三人揃うと信号機ですね。


ってわたしったら、深瀬くんの存在をすっかり忘れてたよ。ストーキングのはずが何してんだか。


…ま、まさか深瀬くんまでカツアゲに参加するんじゃ…。


「またくっだらねぇことしてんな!自分は金がねぇって曝してぇのかよ!だっせぇな!」

「うるっせぇよ!邪魔すんなボケ!」

「だせぇのはおめーだ深瀬!くたばれ!」

「今日こそ勝つかんな!息の根止めてやるわ!」


あららら?


なんだか、彼らの矛先が深瀬くんに…。


「お前ら三人でも弱すぎて相手になんねえっつーのに。いい加減俺には勝てねぇって学習しろばーか!」

「てめぇ、あの世で後悔しろ!」