こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

昨日のこと、謝るのも変だよね。いや、変ではないか。


昨日はごめんね!今日も本当は放課後時間なんてないけど、少しなら話聞いてやってもいいよ!


…これじゃ逆なでするようなもんじゃないか!わたしったら!


「さーくーら!さっきから聞いてる?!」

「いだっ!」


隣にいた春奈に湿布を貼っている頬をつつかれた。


これは痛い!なんてサディストなの春奈さん!


「ようやく戻ってきたね」

「どこにトリップしてたのよ」

「ちょ…、わたしマゾじゃないんですが」

「はい?」

「あはは!何言ってんの咲良!」

「逢川」


女子特有の明るい雰囲気の中、突如割って入った男子の声。


一瞬みんなの空気が止まり、わたしの後ろへ視線が集中する。


「森野くん、咲良に用?」

「咲良!お呼びだよ!」

「おっ!どうした?」


なんだい森野か!


今まさにあんたのことを考えていたんだよ!深瀬くんのことよりもね!

って、まーたわたしってば!一にダーリン、二にダーリンでしょ!


じゃなくて!今はダーリンは置いといて!