こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

「どこからどう見ても女でしょうが。コスプレしてるおじさんに見える?」


とスカートを広げて可愛い子ぶって、軽くお辞儀をしてみる。


「…ちゃんと歯、磨けよ」

「え、森野…」

「ホームルーム始まるぞ」


そう言って森野は席についてしまった。


…なにこの反応。

なにその変な愛想笑い。


具合いでも悪いのか?いつもと違いすぎてびっくりするわ。


「森野くん、元気ないね。どうしたのかな」

「熱でもあんのかね」

「咲良、喧嘩でもした?」

「え?してない…」


あ、そういや昨日の放課後に話があるとか言われて断ったんだった。


まさかそれに怒ってる?

いや、そこまで器の小さい男じゃないはず…。


「咲良?なんか心当たりでもあるの?」

「なななないよ!」

「うわ~、絶対あるね」

「ないって!」

「ホームルーム始めるぞー!」

「「わっ!」」