こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

話に夢中になっていたら、背中に何かがぶつかった。


茉希が血相を変えてわたしの後ろを見ている。


振り返るとそれは、


「ダーリ…!じゃない、深瀬くん!」

「…」


うはっ!朝からこんな近くでダーリンを見れるなんて!

今日はいい日だな~!


「ちょっと咲良っ、謝りなよ!」

「え?ああ、そうか。ごめんね深瀬くん。大丈夫?」

「…」


ん?ダーリン、なんかやたらわたしの顔、見つめてない?


こ、これはもしや、ダーリン、ついにわたしを…って、どうせ湿布だっての。

それか睨んでるかだ。


夢を見すぎちゃだめよ咲良。ここは現実的に。


「深瀬くん?」

「…別に」


ぷいっとわたしから顔を逸らし、小さく呟いた後、自分の席に行ってしまうダーリン。