こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

「それをそのまま言ったのか?」

「そうだよ。ありのままを包み隠さず」

「ばっかだな。深瀬とは何の関わりもない赤の他人だって言えば、ここまでされなかったかもしれねぇのに」

「ん?そうかな?…そうでもないって」


大体、まともに話聞くような人達じゃないよ。


「次に同じようなことがあったらそう言えよ。深瀬なんて知らねぇって貫き通せ」

「俺らがちょうど良く駆けつけるとは限らねぇからな」

「でも何を言ってもおんなじだと思うよ」

「それでも少しは…」

「それに今回助けてもらえて本っっ当に嬉しいし死ぬほど感謝してるけど、どんな目に遭ったって、自分の気持ちに嘘はつきたくない」

「…咲良…」

「だからきっとまた同じことをされても、同じことを言うと思う」


嘘をついたら、この恋がなくなってしまう気がするの。

わたしが嘘をついてしまったら、それで終わってしまう気がするの。


自分で自分の恋を殺すようなことはしたくない。


「…やべー、余計惚れる」

「「はあ?!」」

「咲良!深瀬なんかやめて俺のこと好きになれよ!」

「金沢…」

「マジで意味わかんねぇ」