脱衣場にある洗濯籠に、脱いだシャツや下着を入れる。
タオルの入っているクローゼットには、祖母の防水シーツや紙オムツがたくさんストックしてあった。
几帳面な性格の母親は、祖母の使うそれらをとても綺麗に整頓してしまっている。
いつからか、祖母は自力でトイレにすら行けなくなっていた。
最初のうちは、下着が汚れる程度で祖母はそれを自分で洗っていたらしいけれど、最近では紙のおむつが手放せない。
お風呂にひとりで入ることも出来ず、母親がそれも手伝っているらしい。
わたしや父親のぶんの食事や洗濯、家の掃除に祖母の世話、今までずっと、外で働いてきたキャリアウーマンだった母親にとって、それがどれだけ大変なことか、想像してもわたしにはわからない。
母親と祖母のために、わたしに出来ることはないだろうか、とふと考えたけれど、何も思い浮かばなかった。
それならせめてお風呂の掃除くらい、わたしがしても良いかもしれない。
シュウの課題だからこそ意識したけれど、今までそんなこと、考えたこともなかったことだ。



