今夜、きみを迎えに行く。




顔を洗って、制服に着替えて、課題2。



「庭の掃除って…なんで…」



ひとりぶつぶつと呟きながら、庭に出て、いそいそと課題をこなす。

ほうきとちりとりでササッと、だけで大丈夫かと思いきや、予想以上に伸び放題の雑草たちに邪魔されて、なかなか掃除は進まない。



掃除の前に、まず草抜きからだなと、仕方なく雑草を抜き始める。こんなことをしていたら、一時間の早起きだけではとても間に合わない。


そういえば、おばあちゃんがあんなふうになる前は、よくひとりで庭の手入れをしてくれていたっけ、と思い出す。


季節の花をたくさん植えて、祖父が生きていた頃は野菜まで育てたりしていた庭。


ふと、庭から家の窓を見ると、カーテンが少し開いて祖母がにこにこ笑ってこっちを見ている。


見られているとは気づかなくて、一瞬どきっとしたけれど、久しぶりに見た祖母の笑顔に思わず手をふってみる。


庭がちょうど見渡せる位置にある、祖母の部屋の窓。わたしが手をふると、祖母も嬉しそうにわたしに手をふった。


なんだか少し、幸せな気持ちになる。朝食の時間になったので、続きはまた明日の朝にしよう、と草抜きを切り上げて立ち上がる。


まだひんやりとした外の空気。家の中から漂ってくる、お味噌汁の匂い。



「あー、お腹減った」



いつも無理矢理、口に運んでいただけの朝ごはん。
朝、こんな風に自然に食欲が沸くのは久しぶりだ。早起きも悪くないなと思うわたし。

シュウの課題、恐るべし。