今夜、きみを迎えに行く。





課題1、早起き。



翌朝から早速、わたしの謎の課題(修行)はスタートした。


毎朝一時間の早起きなんて、ただシュウに言われたというだけで、本当のところ、早起きしましたと言えばいいだけの課題。

わたしが本当に早く起きたか起きなかったかなんてシュウが確かめる術は何もないわけで。


けれどわたしは律儀にも、きっちりいつもより一時間早く目を覚ましていた。



「…真面目かっつーの」



まだ寝ていたい欲を押さえつけ、目を擦って無理矢理ベッドからなんとか抜け出す。

部屋のカーテンを開けるとまだほんのり薄暗い。朝日が射し始めて間もない頃、といった感じ。外の景色は少し離れた場所に見える山と、海。この街並みを眺めると、どうしてもここに住みたかった両親の気持ちがよくわかる。


とりあえず顔を洗う為に、パジャマのまま階段を降りていく。

まだ誰も起きていないのかと思いきや、一階のリビングの電気がついていた。ほのかに漂う白米の炊ける匂い。母親が朝食の準備をしているのだろう。

毎日当たり前に食べている朝ごはん。今まで考えたこともなかったけれど、あの食卓は母親が、毎日こんな早い時間から用意しているものなのだ。