そう言って、私の目の前に立ち、優しく笑う。
「行こう?可鈴。」
その態度に、リーダーの女子生徒が凪沙の肩をグイッと引っ張る。
凪沙は、よろめいて後ろに下がり、4人に囲まれてしまった。
「イケメン二人にチヤホヤされると、皆こんな風に生意気になっちゃうもんなの?」
「腹立つ。」
囲まれた凪沙は、4人を睨み付けてはいるが、手は小刻みに震えている。
私は、フラッと立ち上がると、輪の中に入り、凪沙の肩を持った。
「腹立つのはこっちの台詞ですっ!たった1人を、4人で威圧しながら囲んで、恥ずかしくないんですか!?高校生にもなって、こんな事して……絶対におかしいです!!」
凪沙の一生懸命語る姿に、私は涙が出そうになっていた。

