「──止めてっ!!!!!!!!」
その叫び声に、私たちは声のした方を向く。
「あ、噂をすればご本人さん登場じゃん。」
「本人に直接聞いてみるしかないねー。」
早足で歩いてくる凪沙。
来ないでという気持ちと、来てくれて嬉しいという気持ちが複雑に混ざり合い、思うように声が出ない。
「ねえねえ、瀬戸さんと仲良くしてるのって、幸坂くんか桐谷くんを狙いたいか──」
パシッ
乾いた音が響く。肩を叩きながら話しかけた女子生徒の手を振り払った凪沙。
目は、いつものように穏やかでは無く、ひどく冷たい。
「あなたたちに答えることなんて、ありませんから。」

