「──よく知りもしないで凪沙を悪く言わないで。」
私が、そう言った瞬間、4人の笑い声がピタリと止んだ。
そして、私を鋭い目付きで睨み付ける。
「やっと喋ったと思えば何だよお前。」
「調子乗ってんの?」
「すっごい腹立つんだけど。」
すると、リーダー格の女子生徒が私の頭に手を置く。
そして、髪をぐしゃっと掴む。
「ねぇ……今の状況分かってる……?あんまり調子に乗ってたら──」
そう言って、もう片方の腕を大きく振り上げる。
殴るなら殴れば良い。
それで気がすむならそれで良い。
私は、歯を食いしばり、目をギュッと閉じた。

