幼なじみのメランコリー

行き先なんてどこでもよかった。


とにかくあの場から逃げ出したい私は足を動かすことを止めなかった。


けれど、それは追いかけてきた人によっていとも簡単に捕まってしまう。


「待てって」


「いやだ、離してよっ!」


顔を見なくても誰が追いかけてきてるのかなんて分かってる。


こんな時少女漫画だったら……








「えぇ!?」