幼なじみのメランコリー

「まさか!それだけは絶対ありえない!」


もちろん好きで熱い視線を送っていたとかいう話ではない。


彼という人物が一体どういう人なのかを見極めるためだ。


だが、彼に注目すればするほど、そつがないことが分かった。


成績優秀、スポーツ万能。おまけに友人からも先生からも人望が厚い。


もちろん、口調だってあの時と全然違う。


だからこそあの時のことはもしかしたら夢だったの?って。


そう思った。