「嵐くん、背高くてかっこいいね」


教科書を借りた大地がその場から離れるとひなちゃんが開口一番そう言った。


「そうかな?ただのバスケバカだから……」


ひなちゃんに大地のことを褒められたのに、全然素直に喜べなかった。


「あ、そうだ、そうだ!さっきの話の続き!好きな人は?」