すごく興味津々に訊いてくるひなちゃんを目の前にたじろぐ私。


どうしよう。ひなちゃんには言ってもいいかな?


「実は「おい、ブー子!!」


私の声は誰かさんの大きな声によって簡単に消された。


そして私を視界に入れると、


「あ、いたいた。ちょっと世界史の教科書貸してくんない?午後から授業あんのに忘れちゃってよ〜」


と言い、近づいてくるのは紛れもなく私の幼なじみの大地だ。


ほんと、なんてタイミングなのだろう。