もう何年も好きで、
今の関係以上は望まないって思ってたのに
その思いに変化があったのは高校に入学してすぐのことだった。









あの日は学校がおわっていつも通り洸くんと帰ろうと思って教室に迎えに行ったんだ。





教室についてドアを開けようとしたら、




「えー!洸ってあの子のことすきだったんだ!」





その瞬間胸が嫌な音をたてて、
ここから逃げたくてでも足が床にくっついたように動かない。
そんな私の思いとは裏腹に会話は進んでいった。





「わっ!ばか!おまっ言うなよ!!」



洸くんのこんな焦ってるとこ初めてみた。






「俺が言わなくても大体のやつは気づいてるだろー」



「いや、俺気づいてなかったからさっき驚いたんだけど!?」





「それはお前がアホだから〜」




目の前でどんどん繰り広げられていく会話。