情報探しで朝から数時間ぶっ続けで歩き回り、俺はかなり疲労していた。
慣れない松葉杖と思うように動かせない足が恨めしく、何故こんなにも体力がないのかと情けなくなる。
「宿までどのくらいかかる? 時間に余裕があるなら、少し足を休めたい。それに、情報を訊ねた者たちにお礼がしたい」
俺はヴァイオリンを弾く仕草をしてみせた。
「お昼だしね、あたしと祥で何か見繕ってくるよ。紅蓮と凛音は葵のお守りを頼むよ」
叔母上は俺をガキ扱いしているのではない、叔母上なりに俺を心配しているのは解る。
だが叔母上が役所を出た後、「お守りってなんだよ」と愚痴が出た。
「葵くん。瑞樹さんと祥が戻ってくるまで少し時間があるから、足をマッサージしようか」
「ああ、頼む。少し強張りと痛みがある」
「OK」
慣れない松葉杖と思うように動かせない足が恨めしく、何故こんなにも体力がないのかと情けなくなる。
「宿までどのくらいかかる? 時間に余裕があるなら、少し足を休めたい。それに、情報を訊ねた者たちにお礼がしたい」
俺はヴァイオリンを弾く仕草をしてみせた。
「お昼だしね、あたしと祥で何か見繕ってくるよ。紅蓮と凛音は葵のお守りを頼むよ」
叔母上は俺をガキ扱いしているのではない、叔母上なりに俺を心配しているのは解る。
だが叔母上が役所を出た後、「お守りってなんだよ」と愚痴が出た。
「葵くん。瑞樹さんと祥が戻ってくるまで少し時間があるから、足をマッサージしようか」
「ああ、頼む。少し強張りと痛みがある」
「OK」



