「大変な時だからこそ、お飾りと言われる訳にはいかない。王子はそう思われたんだろう。侍医を問いつめ、幽門の徒の、禁じられた秘薬『烈身』を使われたんだ」
祥の顔から一瞬、表情が消えたかと思うと両手で体を抱え震え出した。
「闘技奴隷の間では有名な秘薬だよな。後遺症のことも知っているな」
「……ヤバすぎる、何でそんなモノ! それに屈強な大男でも悶絶するほど痛い薬だと……」
「凛音と2人で体を押さえつけて接種した。あんな叫び声は聞いたことがなかった。耳に焼き付いている」
祥の瞳が怯え、顔が引きつっていた。
「別の秘薬だけど、接種中に泡噴いて死んだ奴を見たことがある……烈身は秘薬の中でも特に恐ろしい薬だろ」
「アンプルに入った全てを入れたわけではない。侍医は僅か2CCを慎重に接種しただけだ。効き目は弓張月までの3日間。奉納試合の時間がタイムリミットギリギリだった」
祥の顔から一瞬、表情が消えたかと思うと両手で体を抱え震え出した。
「闘技奴隷の間では有名な秘薬だよな。後遺症のことも知っているな」
「……ヤバすぎる、何でそんなモノ! それに屈強な大男でも悶絶するほど痛い薬だと……」
「凛音と2人で体を押さえつけて接種した。あんな叫び声は聞いたことがなかった。耳に焼き付いている」
祥の瞳が怯え、顔が引きつっていた。
「別の秘薬だけど、接種中に泡噴いて死んだ奴を見たことがある……烈身は秘薬の中でも特に恐ろしい薬だろ」
「アンプルに入った全てを入れたわけではない。侍医は僅か2CCを慎重に接種しただけだ。効き目は弓張月までの3日間。奉納試合の時間がタイムリミットギリギリだった」



