7時30分、バスが来る20分前だ。 カップに残っていた紅茶を飲みきったところでカバンを持って玄関に向かう。 バス停まで歩かなければならない私のことは気遣うことなく朝食の後片付けを始める母。 「…行ってきます。」 始めは毎日行ってきます、と声をかけていたけど 返事は来たことがないからもう言う意味は無い。