傘を持たないシンデレラ



ああ、居場所が、ないな



どうしてもそう思わずにいられなかった。

息苦しい家と味気ない教室の往復を繰り返すうちに

精神的にはもちろんクタクタ、眠れない夜が続いて体力的にもしんどくて。


もう全てを放り出して世界の端っこで消えてしまいたかった。