電話を切ると、私はもう一度鏡の中の自分をみた。
(高校生活初日
…気合い入れていきますか!)
鞄に緑のベストをいれ、忘れ物がないか見渡し、階段をテンポ良く降りるとキッチンにお母さんが立っていた。
「お母さ~ん!行って来るね。」
「待って加奈子。入学式なんだからしっかりしなさいよ!本当はお母さんも行きたかったんだけど、急に仕事が入っちゃって…」
「大丈夫だって!もう子どもじゃないんだからぁッ」
「あら。頼もしいわね。じゃあ、そんな頼もしい加奈子さんに聞きますケド、定期券は持ったのかしら?」
「もちろん!鞄の中に入って………?ないッ!!!」
「テーブルの上よ。まったく初日からこんなんじゃ、先が思いやられるわぁ~。やっぱり今からでも、お休みにしてもらって…」
「もぉ―!大丈夫だってば。いってきま~す。」
私はテーブルの上から定期券を取ると、玄関で靴を履きサッサと出て行った。
(高校生活初日
…気合い入れていきますか!)
鞄に緑のベストをいれ、忘れ物がないか見渡し、階段をテンポ良く降りるとキッチンにお母さんが立っていた。
「お母さ~ん!行って来るね。」
「待って加奈子。入学式なんだからしっかりしなさいよ!本当はお母さんも行きたかったんだけど、急に仕事が入っちゃって…」
「大丈夫だって!もう子どもじゃないんだからぁッ」
「あら。頼もしいわね。じゃあ、そんな頼もしい加奈子さんに聞きますケド、定期券は持ったのかしら?」
「もちろん!鞄の中に入って………?ないッ!!!」
「テーブルの上よ。まったく初日からこんなんじゃ、先が思いやられるわぁ~。やっぱり今からでも、お休みにしてもらって…」
「もぉ―!大丈夫だってば。いってきま~す。」
私はテーブルの上から定期券を取ると、玄関で靴を履きサッサと出て行った。

