その時、ベッドの上にほったらかしていたケータイが鳴った。着信音はリカからだ。私は電話にでた。

「もしもしぃ、加奈子?リカだけど」

「リ~カ~。今制服着てみたんだけど、ベストは学校で着たほうがいいよね?」

「そうだね。これで外歩く勇気がないね!」
「マジで!早く入学式終わって欲しいよ~」
「まぁまぁ。今日だけなんだからさ。いつもの場所で待ってるからね。遅刻しないでよ」
「オッケイ!じゃぁあとでね」