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その後、美紅はおとなしく海人のご飯を食べていた。


「俺のことは海人お兄ちゃんでいいよ」
「...」

誰がそんなふうに呼ぶもんか!
みく...この人嫌いだし!

「ははっ、随分と嫌われてるなぁ俺。」

知らないし...
嫌われる原因作ったのお兄ちゃんの方じゃん

みく...悪くないもん


「よーし、んじゃ食べたら自分のお皿は持ってきてね~」


そう言って海人はお皿を持ってキッチンへと向かった。


なんで、みくがこんなことしなきゃいけないの!
ママなら全部してくれるのに!


「いやだ!」
「んじゃ、自分で片付けろよ~」


そう言ってお兄ちゃんは本当に自分の分だけを片付けてリビングでくつろいでいる。


有り得ない!!!


「ねえ、片付けてよ」
「自分でやれよ、俺言ったろ」


そう言って海人は美紅には目も向けずにテレビを見ている。