「お母さんおはよう」



眠たい目を擦りながらも、食卓で朝ご飯を作っていたお母さんに挨拶をする。



「あら、おはよう。あんた今日はちゃんと朝ご飯食べなさいよ」



いつもと同じ会話だ。
少しは違った事を言えないのか。そう思ってしまう。



お母さんの声を聞くと耳障りでしかない。



ため息を吐きながらも、面倒くさそうに答える。



「今日も要らない。ダイエットするし」



「またそんなこと…! 彼氏が出来たか知らないけど、そんな事してたらいつか倒れるよ!?」



これもお決まりのセリフ。



いいんだ。



隆也に似合う彼女になりたいから。



そんな思いがあるからこそ痩せて可愛くなりたい。