――ガラガラガラ

ドアを開けると、見慣れない新入生らしき人2人とその前で焦り顔の智里先輩が座っていた。

「あ、えんちゃん!」

私を見かけると突進する勢いで近づいてきた。

「い、今新入生2人が来てて、とりあえず新入生向け資料渡したんだけど……」

智里先輩はこう見えて(いや見た目通り)人見知りである。

「とりあえず高崎待ちましょう!」

「ん?俺がどうかした?」

ナイスタイミング高崎!

「新入生来てるし、自己紹介しましょう!」

私が智里先輩に提案すると、

「えぇっ!マジで!?新入生来てくれたんだ!イェーーイ!」

高崎がなんともうるさい声を出した。