平木加菜という女の人を探すという意思を固めた3人
一人の人間を探すなんて、とてもじゃないが困難だ。だが、それでも探し出すと決めてこれから始めようとしただけど....

廉「なぁ弘樹」

弘樹「なに?」

廉「その絵に描いてある町はどこにあるんだ?」

弘樹「わからん」

廉「.....は?」

弘樹「だからわからん」

廉「え?まじ?」

弘樹「どこにあんのかな?」

廉「やばくね?」

弘樹「やばいな」

弘樹「夏蓮さんならわかるかな?」

廉「聞いてみるか」

弘樹「夏蓮さん!ちょっといいですか?」

夏蓮「なに?どうしたの?」

弘樹「この絵に描いてある町はどこにあるかわかりますか?」

廉「俺はわからない」

夏蓮「私もこんな町は見たことないな」

弘樹「俺もわかりません」

廉「まぁ、焦ることはないさ。わからないものは仕方ない。」

弘樹「そうだな。まずはこの町がどこにあるのか調べるとこからやろうか」

夏蓮「でもどうやって?」

弘樹「図書館に行きましょうか」

廉「わかった」
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廉「着いたな」

弘樹「じゃあ、三人でこの図書館にあるパソコンで調べてみましょう」

夏蓮「うん!わかった」

旅立つ以前の問題につまずいてしまった三人はやむを得ず図書館のパソコンで調べることにした。
そして調べること1時間がたった頃....

弘樹「あった!」

廉「まじか!見せろ!」

夏蓮「私も私も!」

弘樹「ここです。」

夏蓮「ここなら、この町からそう遠くないし、電車に乗っていける距離だね。」

廉「本当にここであってるのな?」

弘樹「あぁ、間違いない。この絵とも一致している。」

廉「確かに、同じだ」

弘樹「これでまともに捜すことが出来る」

廉「そうと決まれば、早くいこうぜ。」

弘樹「そうだな。今日中に見つからなかったら、どこかで近くの民宿に行こうか」

夏蓮「いいけど、お金は大丈夫なの?」

弘樹「俺は今年にもらったお年玉が全部残っているので問題ないです。」

夏蓮「廉は?」

廉「俺もバイト代とかあるから大丈夫」

夏蓮「なら大丈夫か」

弘樹「じゃあ、気を取り直して行きましょう!」

こうして三人は、今度こそ本当に旅に出る。
平木加菜という女の人を捜しだす事が出来るのだろうか。